幼児の英語教育には意味がないのか

2022年6月4日土曜日

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 東進こども英語塾 神楽坂赤城教室の松本です。



幼児の英語には意味がないか、それについてはみなさん疑問があると思います。

10年間幼児から高校1年生まで教えた経験から申し上げますと、もちろん意味は大いにあります。ただし、幼児から始めた英語に、意味をもたせられるかどうかは、学び方次第です。


言語の習得は長い長道のりです。一朝一夕に身につくものではありません。言語は聞いたことを理解したり、自分がいいたいことを言うのに、「自動化」していかないといけません。

「自動化する」というのは、頭の中で英作文をしたり、頭の中で和訳したりしないということです。それくらいにならないと言語を使いこなすことになりません。

何かを自動化できるまで体にしみこませるには時間がかかります。その事柄にかなり長い時間をかけて浸らないと難しいです。それは英語だろうと、ピアノだろうと、スポーツ、なんでもそうだと思います。

まず、幼児の時期には、英語を勉強ととらえず「英語は楽しい!」「英語は遊び道具のひとつ」というくらいの位置づけにしておきます。毎日見ることも習慣にしておきます。英語で遊ぶことや、英語の音に慣れること、耳や口を日本語以外の音に触れる機会を与えてあげます。

そして、小学生になったら、文字と英語の音声を結び付けてあげます。文字を声にだして読み、音と、文字を一致させます。本が自分で読めるようになり、英語の語順にたくさん浸ります。日本語とはまったく違う英語のルール(いわゆる文法の基本)に触れてもらいます。身の回りにあるものや事柄についての語彙を増やします。

中学生になったら、本格的に文法を学び英語を使いこなせるようにします。高校生ではレベルの高い語彙、抽象的な語彙なども学んでいきます。アカデミックな語彙を増やし、自分の言いたいことを自分の力で伝えられるように、しっかり音声を使って学習していきます。単語の持つ意味を深く多面的に理解するように学習していきます。そうやっているうちに高校卒業するころにはバイリンガルになっていくのだと考えます。

東進こども英語塾では、幼稚園からずっと続けている生徒さんは中学生になった時点ですでに2000時間英語のシャワーを浴びています。その力は大きいですよ。


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